The First Frost
また
あの夢を見ている
『あの日の君と』温以凡の夢
Lost
夢のなかは、いつも同じ森。
道も見えない。誰の姿も見えない。
ひとりで歩くことには、とうに慣れてしまった。
指やカーソルを動かすと、霧が少し晴れます
Frost
はじめに現れるのは、霜。
枝という枝を覆っていく。
冷たいけれど、何ひとつ壊さない。
彼女の名前には、その霜がある。
Candle
やがて、小さな火が見える。
ろうそく一本ぶんの明るさ。
それでも、ずいぶん久しぶりに
誰かが彼女のために灯した火だった。
Fireworks
さらに進むと、空がひらく。
まぶしくて、みじかい。
ある年の大晦日、
同じ空の下で、あの人と
すれちがったことを思い出す。
Sun
霧が晴れる。
夢のなかで走りつづけた先に、
太陽があった。
目覚めている世界で
彼女が抱きしめたのは、あの人だった。
彼女は桑延を太陽と見間違えた。
たぶん、間違ってはいない。
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